見込客育成プログラムは継続的に見込客とのコミュニケーションを取ることから始めます。その目的は3つです。第一に、まだ買う気のない見込客を「その気」にさせるため。第二に、見込客が「その気」になったとき、そこにあなたがいることを「認識」してもらうため。第三に、見込客とあなたの間に「関係性」を構築するためです。
- まだ買う気のない見込客を「その気」にさせるため
- 見込客が「その気」になったとき、そこにあなたがいることを「認識」してもらうため
- 見込客とあなたの間に「関係性」を構築するため
では、どのような手段で継続的にコミュニケーションを取っていけばいいのか?
手間やコストの面でもっとも実行ハードルが低いのが“メールを活用する”ことです。正直いって、販促手段としてのメールを活用することにデメリットは見当たりません。見込客とのコミュニケーションコストはリスト数や配信回数に比例せず、ネットの接続環境さえあれば、誰でも「0円」で実行できるからです。
見込客育成プログラムで重要なのは”お役立ち精神”です。セールスはその延長線上にあります。考えてみてください。見込客にとってあなたが役に立たない営業マンならば、そもそもあなたから商品を購入する「理由」がないですよね。だから何はともあれ見込客の役に立つことです。
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メールによる見込客フォローの具体例
具体的にはメールを活用してお役立ち情報を発信するわけです。例えば、あなたが保険営業マンだとして、オーナー社長に『社会保険料劇的削減プラン』の販売を考えているとしましょう。
だとすると、「なぜオーナー社長は社会保険料を削減すべきなのか?」「どうすれば社会保険料を削減できるのか?」「具体的にはいくら削減できるのか?」というテーマで情報発信することは見込客にとって役立つ情報でしょうか。答えは「YES」ですよね。
さらに、「節税プラン」の追加販売を考えたとしましょう。そこで、今度は「今期の利益が上がりすぎたら節税のために何をすればいいのか?」というテーマで情報発信してみます。「本年度の税制優遇措置」「恒久的に使える節税ノウハウ」「利益繰り延べによる節税ノウハウ」などを紹介するわけです。
他にも、“読むだけで会社と社長の手元キャッシュが増える情報”をメールで発信し続けたらどうでしょう。そんな役立つ情報を定期的に教えてくれるあなたのことを見込客はどのように思うでしょうか。
売込みばかりしてくるしつこい保険営業マンでしょうか。役立つ情報を教えてくれる信頼できるアドバイザーでしょうか。そんなあなたが今度は「セミナーを開催します」「個別相談を受け付けます」とメールしたら見込客はどう思うでしょうか。
どこの誰だか分からない人の話なんて聞きたくないと思われるでしょうか。興味があるテーマだし、あの人が教えてくれるなら「行ってみよう」と思ってくれるでしょうか。もちろん、いずれも後者でしょう。
要するに、見込客育成プログラムとはこのような状態を作り出すことです。つまり、見込客リストにメールで定期的に有益な情報を発信することで、見込客リストとあなたとの間には「関係性」が醸成されて、“売らずに売れる”ようになるわけです。
このような状態こそ、あなたが望んでいた理想のセールスではないでしょうか。