例えば、売上2,000万円の1人社長の法人で【役員報酬1,500万円】と【役員報酬750万円】とで、「それぞれ会社と社長の手元に残るキャッシュがどうなるか?」についてシミュレーションしてみましょう。シミュレーションには【別会社を“現金製造機”にする方法】に付属している簡易計算ソフトを使います。
役員報酬1,500万円(改定前)
まずは【役員報酬1,500万円】を見ていきます。ご覧のとおり、税・社会保険料は4,693,010円になり、可処分所得は10,306,990円になります。報酬に対する税・社会保険料のコスト負担率は31.3%です。
役員報酬750万円(改定後)
次に【役員報酬750万円】を見ていきます。ご覧のとおり、税・社会保険料は1,911,585円になり、可処分所得は5,588415円になります。報酬に対する税・社会保険料のコスト負担率は25.5%です。
改定前と改定後の損益計算書(P/L)
報酬を下げれば、その分だけ税・社会保険料も下がります。しかし、同時にその分だけ、法人の課税所得金額が上がることになります。従って、その点を踏まえて、「どちらがより多くのお金を残せるのか?」という点が重要になってきます。法人の損益計算書(P/L)を見てみましょう。